新年あけましておめでとうございます。
旧年中は、本組合活動においてのご声援、ご協力を賜りありがとうございました。昨年はインバウンドはじめ、輸出の急増による抹茶の需要の爆発的な増加により、産地はもとより消費地においても抹茶の品不足や価格の高騰によって今までにないマーケットの変化に翻弄されて参りました。
抹茶問題を抱えたまま、秋には3番茶、秋冬番茶も近年茶史にもない価格高騰に直面し、消費地の茶商にとって、地域のお客様との日々のお買い上げのベースとなる日常のお茶の仕入れが危うい状況となっています。
価格の安い業務卸などは、この価格ではメニューやサービスから外さざるを得ないという声も多く聞かれます。
お客様と直接に接して、生の声を商いに活かせる専門店ですが、急に価格が2倍を超えるような説明はお客様と親密に商品相談をできる関係性を以てしても難しく、どのようなアプローチをすべきか、頭を抱えているような状態です。
しかしながら、戦後とともに歩んできた弊組合の正念場となるこの試練を、「東京の日本茶の専門店の火を消さない」を念頭に、組合員一丸となって何が必要で、どのような努力が不可欠なのかを、模索して参ります。

近年のアニメブームは日本の将来を担う輸出産業とも言われ、消費地でもアニメにちなんだ催しはどこも盛況です。
弊組合も、秋のお茶まつりでは初めてアニメをメインに取り上げ、手塚プロダクション様のご協力により、お茶屋さんの鉄腕アトムをモチーフにオリジナル商品のステンレスボトル、菓子缶、トートバッグ等を賞品とした企画を行い、今までにご来店のない、新しいお客様の集客にチャレンジして大好評を得ました。
東京では、抹茶スイーツはもとより、新業態で日本茶を販売するお店も多くあり、品評会の価値観とはまた違った商いのあり方も散見されます。
弊組合が産地の生産者、茶業者と築き上げてきた信頼を一番に大事にしながら、新業態に学ぶところは大いに学び、消費地のお客様すべてに喜んで頂けるお店の旗振り役として、今年も様々な取り組みに精進して参ります。
結びにあたり、皆様のご健勝とご繫栄を心よりお祈り申し上げます。
令和8年 1月吉日
東京都茶協同組合 理事長 馬場章夫
