2025年9月6日(土)、東京都江東区のホテルイースト21東京にて、全国茶業連合青年団主催による「第72回全国茶審査技術競技大会」が開催されました。

今年は8年ぶりとなる東京大会で、東京茶業青年団が運営にあたりました。

全国から選ばれた若手茶商120人が集い、茶審査技術日本一をかけて真剣な競技が行われました。

順位決定のルール
茶審査技術競技大会は、以下の4つの審査の合計点で、順位が決定します。
第一審査 浸出による茶品種鑑別競技
やぶきた・おくゆたか・さやまかおり・さえあかり・はるみどり・せいめい・めいりょくの7種の中から選ばれた5種を、審査して鑑別します。
第二審査 外観による生産茶期別判定競技
一番茶・二番茶・三番茶を審査して、見分け判定します。
第三審査 外観による生産地判定競技
狭山茶(東京)・本山茶(静岡)・金谷茶(静岡)・揖斐茶(岐阜)・北勢茶(三重)
土山茶(滋賀)・宇治茶(京都)・大和茶(大阪)・新宮茶(瀬戸内)・宮崎茶(宮崎)
上記の産地のお茶を見分け判定します。
※( )は資料茶を提出した団体
第四審査 煎出液服用による生産地鑑別競技
金谷煎茶(静岡)・土山煎茶(滋賀)・大山煎茶(山陰)・八女煎茶(福岡)・鹿児島煎茶(鹿児島)
以上の5産地を茶歌舞伎による利き茶で産地を判定します。
各産地団のプライドをかけた熱い戦いが繰り広げられました。

では、気になる結果です!
団体戦の部
[優勝]静岡茶業青年団
[準優勝]静岡県茶業青年団
[3位]宮崎県茶業青年団
個人戦の部
[優勝]堀内 健矢さん(静岡県)
[準優勝]大澤 一貴さん(東京)
[3位]曲 大輝さん(瀬戸内)

なお、獲得した得点により段位が認定されますが、今年は十段に3名の選手が昇段しました。
これにより、十段取得者は全国で30名となりました。
さすが各地区を代表する選手たちで、とてもハイレベルな競技大会となりました。
選手たちの真剣にお茶に向き合う姿を見て、茶業界もまだまだ伸びていける余地があるように感じました。
今後も、茶業界を盛り上げる若いパワーに期待します。
