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茶の品質を保つ~「抜き買い調査」と「茶の保存」

私たちが、日本茶の質を保つために行っていることをご紹介いたします。

抜き買い調査

抜き買い調査の様子


年に2回、組合店舗の中から約60店舗ほどを選び、その店で販売している日本茶を直接買って審査を行うことを「抜き買い調査」といいます。

私たち組合が、組合店舗が販売する日本茶の品質を保つために行っている「抜き買い調査」がどのようなものかご紹介いたします。

対象店舗の決め方

私たちは都内を29支部に分けていて、各支部から2店舗を選び合計で約60店舗を調査対象とします。

調査担当者は誰か

組織図をご覧いただくと分かるとおり、私たち組合の中には調査部があります。調査は、この調査部の役員と青年団役員、理事長、常務理事などの役員が担当します。

審査対象のお茶

100グラム、1,000円で販売されている緑茶を審査します。

審査の内容

包装の裏の表示

審査の内容は、次の4点です。

表示
名称・内容量・賞味期限などJAS法に基づく表示がされているかどうか。
包材
製品が適正な材料で包装されているかどうか。
量目
表示どおりに計量されているかどうか。
内質
滋味・水色・香気・外観を五段階評価します。

審査後、成績を組合店舗に知らせます。
この「抜き買い調査」を定期的に行うことで、組合店舗で販売される日本茶の質と商品の適正化を図り、常に消費者の方々に信頼されるよう務めています。

抜き買い調査の様子

着味着香茶は、仕入れません!

「着味着香茶」とは、日本茶に人工的な味や香りを付けたもので、このような日本茶が時折見受けられるのはとても残念なことです。

私たち組合では昭和55年に、「着味着香茶は仕入れない」ということを明言して徹底するように努めています。

伝統ある日本食文化を正しく推進し、安全で信頼できる「自然食品」として日本茶を普及させていくために、「着味着香茶は仕入れない・使用しない」を組合員の総意として、各産地の関係団体に強く申し入れをしています。

日本茶の産地として有名な静岡県では、これを条例として定め規制するようになっています。

お茶の品質管理

お店で保管しているお茶の品質管理も大切です。

お茶は湿度と高温が大敵です。お客様にお届けするまでの間、様々な工夫をして日本茶の品質管理をしています。

お茶の冷蔵庫

茶冷蔵庫写真

日本茶専用の冷蔵庫で保管しているお店もあります。

大量の在庫を持たない

流通の発達により、都内の店舗に大量の在庫を抱える必要が無くなってきました。そのため茶の産地に商品のお茶を預け、必要に応じて輸送することも多くなっています。

茶の産地では、専用の冷蔵庫で、おおよそ0℃~-25℃・除湿50%(各製茶問屋などによって異なる)という最適の環境にて、大切にお茶を保管しています。

窒素封入

窒素封入機写真

梱包の中から酸素をシャットアウトするために、このような窒素封入機を使うこともあります。