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急須で淹れた日本茶 VS ペットボトル入り緑茶飲料

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ここ数年、私たち日本人が口にする飲み物の形態は、大きく様変わりしました。昔は、急須で淹れた日本茶や、番茶、ほうじ茶が食卓に載るのは当たり前のことでした。休息には、リーフを使って淹れる紅茶、ペーパーフィルター式で淹れる珈琲など、手間をかけて茶葉を楽しんだものです。

しかし、いつの間にか、私たち日本人は、自動販売機やコンビニエンスストアで、缶やペットボトルに入った清涼飲料水を、多く口にするようになりました。特にここ数年は、ペットボトル入り緑茶系飲料の販売数量が大きく伸び、気軽に買って飲める緑茶として、生活に浸透しつつあります。

清涼飲料水 品目別生産量の推移(上位6品目)
【(社)全国清涼飲料工業会 発表統計より】

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私たち東京都茶協同組合は、お客様が緑茶に親しむ機会が増えることや、緑茶が健康志向にマッチしていると認識が拡がることは歓迎していますが、大きな懸念を抱いていることもあります。

それは、テレビCMなどで見受けられる過度な表現によって、急須で淹れた緑茶よりペットボトル入り緑茶飲料が優れているかのように誤解されやすいことです。

ペットボトル入り緑茶飲料は、持ち運びに便利な点や、買ってすぐに飲める点など、急須で淹れた緑茶より利便性に優れている点がありますが、その他の、成分・味・一杯あたりのコストなどについては、急須で淹れた緑茶とペットボトル入り緑茶飲料には違いがありますので、各々の特質をよくご理解いただき、正しい認識のもとで緑茶をお召し上がりください。