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1杯あたりコストの違い

急須で淹れた緑茶とペットボトル入り緑茶飲料を、家庭で使う一般的な湯呑み(容量約100ml)1杯あたりの価格で比較してみます。

ペットボトル入り緑茶飲料

500mlのペットボトル入り緑茶飲料は、湯呑み5杯分になりますから、1杯あたり約30円です。

1杯約30円

急須で淹れた緑茶

100g 1,000円の茶葉を10g使って急須で淹れた緑茶の場合、2煎目まで淹れることができますので、湯呑みに10杯は注ぐことができます。1杯あたり約10円になります。

500mlのペットボトル入り緑茶飲料は約150円で、一見すると安価に感じますが、湯呑み一杯あたりの価格に換算すると、急須で淹れた緑茶に比べて約3倍も高いことが分かります。

1杯約10円

ペットボトル入り緑茶飲料の菌繁殖にご注意を

手軽なペットボトル入り飲料は、直接、口をつけて飲んだり、飲み残しをしたまま持ち歩く方が多いようですが、ペットボトル入り飲料を飲み残したままにしていると、口から入った雑菌が繁殖し、温度が高くなると急増するので、開栓後のペットボトル入り飲料の保存には充分な注意が必要です。

静岡県環境衛生科学研究所が、平成14年6月、ペットボトル入り緑茶飲料の保存性について、調査した結果を、以下のように発表しました。

半量を口をつけて飲んだペットボトル入り緑茶飲料を、5℃、20℃、30℃の3つの温度で保存して、飲料の変化を調査したところ、どの温度でも、口をつけたペットボトル入り緑茶飲料には雑菌が検出されましたが、特に、30℃で保存したものにおいては、1日後に一般菌数が、1mlあたり1、000個検出され、3日後には1mlあたり10,000,000個に増加しました。また、カビ発生の目安となる濁りについては、3日後に発生しました。

便利さと 質の高さは 比例しない

成分の違い、味の違い、コストの違いをご理解いただけましたでしょうか?

ペットボトルの緑茶飲料が、その便利さゆえに販売数量を大きく伸ばしていることは紛れもない事実であり、緑茶が皆さんの生活に深く浸透すること自体は、私たち東京都茶協同組合としても歓迎しているのですが、

ペットボトルの緑茶飲料よりも急須で淹れた日本茶のほうが、高品質で低コストであることを深くご理解いただき、日本茶本来の美味しさを味わっていただきたいと思っています。